Diary 2009. 5
メニューに戻る
5月25日 (月)   やっと 待望の雨の予報

 待望の雨の予報に気がつくと、シソの補植で、里芋の草取りが途中だった事を思い出し、走ってみました。 心配したとおり、畦巾はきれいですが、肝心の里芋の周辺は、草がぼうぼうに伸びて、里芋は草の中に埋まり、何処にも見当たりません (写真左)。 明日、早速草取りの段取りを考えながら梅園に走ってみると、梅園は実り豊かに、一番の古木はきれいに木質だけが残り、養分たっぷりの様相をした実が、たわわに実っていました。 写真真ん中が、木質だけの根っこです。 右が この古木の梅の実です。
土の力を梅の古木が表に出して、見事な大地の盆栽? みたいです。 私の相棒で、私の自慢です。

20090525-1.jpg 20090525-2.jpg 20090525-3.jpg



5月24日 (日)   蜜蜂に 異変

 日曜日の朝、メダカの様子を見て、日本蜜蜂(地蜂)の様子を確かめに行ったところ、最後に分蜂した巣箱に異変が起きていました。
蜜蜂の箱の外に、蟻達が群がっているので良く見ると、蜜蜂の子(白い虫)を引きづっています。 孫を呼び、箱を持ち上げると、10匹程の子が巣箱の下に落ちており(左の写真)、箱の中の蜂の巣をのぞくと、蜂が少ないので撮影して(真ん中の写真)観察しましたが、原因がわかりません。
蜂を買った先の養蜂家に異変を電話すると 『蜜蜂の病気だろう。 伝染するといけないから、焼き殺して始末しなさい』、とのこと。 『そんな事出来ない』 と答えると、『焼き殺せないなら、袋を被せて 殺虫剤のフマキラーで殺して焼け』 との事です。
考えた末、本当に伝染病かどうかも分らないから、山や森の遠い、若し伝染病でも他の蜂に影響のない、街の中の農家や人家の中に場所を探し「隔離?」 して、しばらく様子を見ながら、先のことは考えることにしました。
廻りはいっぱい花盛りなのに、残念で可愛想でなりません。 今年は特に 蜂が見当たりません。  スズメ蜂も アシナガ蜂も まだみません。

20090524-1.jpg 20090524-2.jpg 20090524-3.jpg



5月23日 (土)   日照り続きの 収穫

 今年は 日照り続きで、梅の収穫には助かりますが、シソの植え付けに大変です。
2回目の補植も半分駄目で、一昨日の夜の集中豪雨に助けられ、昨日の午後三度目の植えつぎして、梅園に様子見に、、。
鶯宿梅は、見事に丸々と充実しており (左の写真)、小粒の 織姫(真ん中の写真)は、ビッシリと成り下がっていました。 紅梅園の品種の母樹になっている鶯宿梅は、今年も老木に一杯実をつけて(右の写真)、枝先は地につかんばかりです。
左が ”鶯宿梅”見ただけで充実しています。  中が ”織姫”中粒でクリクリとして 。右が紅梅園鶯宿梅の母樹 一目見て貫禄充分です。

船橋の石橋様から 嬉しい メールがとどきました。
『今まで他の梅干を愛用していましたが、紅梅園さんのを食して、はっきりとした違いを感じました。 美味しいとか美味しくないとか そうゆう類の違いではなく、体調が悪くなると必ず紅梅園の梅干を食べたくなる、単に美味しい梅干では役不足と云う感じ。 不思議ですね。いや当たり前なのですよね。 心をこめて大切に作られた梅干が体や心を癒してくれるのは当然なのでしょうか。有難い事と感謝てしおります。』
こちらこそ お客様に感謝しております。 四苦八苦の後継者達が、一番責任とやり甲斐を感じる喜びです。
 

20090523-1.jpg 20090523-2.jpg 20090523-3.jpg



5月22日 (金)   責任の重さと 喜びと

 今日の 宮崎日日新聞の 〔食 オンリーワン〕 のところに、「丁寧な土づくり貫く」 という見出しで、紅梅園の記事が大きく掲載されていました。 加工の真っ最中のところに、知人からの 『良かったね!』 との電話で知りました。 
届いた新聞を読んでいるうちに、嬉しさよりも責任の重みを感じながら読み進み、私の理念をしっかりと把握していらっしゃる記者の方に、感服、感謝しながら、記事の最後のところの後継者の孫と二人の写真の横に、 『、、、伝統農業は祖母から 孫へと受け継がれていく』。 この文章を読んだとたん、胸が熱くなりました。 涙がこぼれました。 本当にそうなったらどんなに嬉しいでしょう。 何時死んでも、人生が終っても本望だ! と思いました。 
今、引き渡す私も、引き継ぐ孫も、厳しい妥協の許されない生産と、無添加の加工と、厳しい経営、社員の育成など等 四苦八苦 悪戦苦闘の最中なのです。 もちろん、しっかりと後継者の孫を信じ、希望はつないでいます。


5月20日 (水)   今年を最後に 枯れた梅

 明日から収穫する予定の、一番古い梅園の中ほどに、ポッカリと陽光が入っているので行ってみると、つい最近枯れたばかりの梅の樹がありました。 寿命だつたのか、枝にはいっぱい実をつけて、枯れていました。
樹が枯れる時、子孫を残すためか、異常にいっぱい実をつけます。 この樹は、いっぱい実をつけたまま、枯れていました。  あと少し、子孫を残すだけの時間が足りなかったようです。
枝にくっついたまま、茶色にしぼんだ実と、葉も小さく枯れ残っているので、よほど急に、命尽きたのでしょう。 ドラマを感じてしまいました。
左写真の根っこは空洞になっており、さして大きくもなく、枝には枯れた葉っぱも実もついたまま、子孫を残すはずの実は、くっついたまましぼんでおり、、右の写真です。

20090520-1.jpg 20090520-2.jpg 20090520-3.jpg



5月19日 (火)   今年初の 梅肉エキス 

 今月11日に収穫、12日から加工をはじめて今日で8日目、予定通り梅肉エキスが出来上がりました。
少し色づき始めた梅酒の横に、土鍋に入ったまま立てかけてあるのが、出来上がった梅肉エキスです。 立てかけても、梅肉エキスは全く動きません。  ここまで煮詰めますと、成分は高くなりますが、瓶詰め作業が大変です。 もう一度熱く煮立ててから、手作業で薬用の壜に、計量しながら詰めていきますが、作業がリズムにのるまで、火傷はしょっちゅうです。
瓶詰め作業に入る前に、心身に一息入れようと梅園に入り、敷き詰めたネットの上に寝転がると、目の前に大きな梅の ”根っこ” がありました。
根の空洞の奥には、新しい根も出来ており、 ”サルノコシカケ” も育てています。
見上げると、老いた梅の根に似合わず、空を覆った若緑の葉陰には、梅の実がきれいに並び、短い時間でしたが、最高の癒しでした。

20090519-1.jpg 20090519-2.jpg 20090519-3.jpg



5月18日 (月)   体力の 正念場

 エキスの加工に入って7日目、青梅の収穫も本番になっていき、土に助けられながら生きている老木鶯宿梅の実は、梅の実と目が合った瞬間、頭が下がるほどの ”みのり” が全身に応えてきます。 数はすくないですが、大きくてバッチリ中身の詰まった、実が輝いています。
今日は梅園に様子見に出たり、エキスも最初のものが、最後の仕上げの段階に入って、神経も肉体も、ヘトヘトに参りましたが、心に焼きついた梅の実が、快く癒してくれます。 私はほんとに幸せ者です。
写真左は、煮詰め始めて5日目の、土鍋の中のエキスの表面です。  真ん中は、6日目の土鍋の表面で、ボコボコと大きいなみ。  右は7日目、仕上がりの段階に入り、プツン、プツンと小さな波がゆっくりになります。

20090518-1.jpg 20090518-2.jpg 20090518-3.jpg



5月17日 (日)   歩留まりテスト 一回目

 今日は、今年第一回目の歩留まりテストです。
300s の青梅を絞ってのテストで、左の写真が、一番目の大きい土鍋に入れたときの、梅の青汁の色です。
2番目の土鍋が、煮詰め始めて2時間目の青汁の色で少し茶色かかってきました。 右の土鍋は、煮詰まっただけづつ足しながら、4時間から5時間、煮詰めた梅の青汁の色ですが、だんだん茶色になり、約8日間煮詰めるあいだに、こげ茶色になり、最後には真っ黒な色にまで、煮詰まっていきます。

20090517-1.jpg 20090517-2.jpg 20090517-3.jpg



5月16日 (土)   梅肉エキスの 4日目

 梅肉エキスの加工を始めて、今日で4日です。 梅肉エキスの加工につぶした梅は、2009s、どうしても最初は梅が若いので、果肉が少なく、歩留まりが良くないので苦労します。 
毎日、青梅をつぶす人、種と果肉に分ける人8人から9人、果肉をセラミックの臼ですり潰す人、絞る人、土鍋の状態を見ながら、大きい土鍋から仕上げの土鍋へと順番に移し変えながら、アクをすくい、焦げないように火加減を見ながら、気長に煮詰める係りは、私のほかに2名。 全員で14人から15人、立ち上がる湯気の中で、もくもくと作業して行きます。
何故か、梅肉エキスの出来上がりには、作業にかかわつた人の 人柄が反映するのです。
私だけに解る、、私の ”感?” なのかも解りませんが、何故かそんな気がして、真心こめて作業にかかります。
左の土鍋は2日目。  真ん中が3日目。 右が今日の夕方、仕上げ用の土鍋に移しましたが、移し換えてから仕上りまで、3日から4日かかりますが、明日からが正念場になります。

20090516-1.jpg 20090516-2.jpg 20090516-3.jpg



5月13日 (水)   日本蜜蜂と 猫の初産

 都城盆地は30度前後 ”異常乾燥” の炎天。北海道の一部では雪との天気予報。
カボチャに水撒きをしながら、蜜蜂の様子をのぞいたら、働き蜂たちが何匹か、巣箱の入口で動きません。 さてはスズメバチの襲撃かと慌てましたが良くみると、モゴモゴとかすかに動いているので、ハッ!と、気付きました。 余りの暑さに参って外にでたのです。
蜜蜂の巣箱に、日陰をつくる予定のゴーヤはまだ五月半ば、伸びきっていないのです。 日除けにカンレイシャを掛けさせ、『生き物には、もっと細やかに気をつけなさい。 飼う資資格はない!』 大声で叱りつけましたが、『はい、はい』 と神妙なところを見ると、心から蜂が可愛そうで、悪かったと思ったのでしょう。 巣箱の周辺に散水してしばらくすると、巣箱に入る蜂と出てくる蜂が、スムースに何時ものように出入りしていました。 
人間の身勝手な、自分達本位の農薬等の結果、蜜蜂も急に減ったとの事。梅園は安全なので、種族だけでも守りたいと思い、今年日本蜜蜂の巣箱を買い、今年は2回も分峰しました。
叉、今朝、お絞り屋のライトパンが止まり、お絞りの箱を持ち出して、「どこかに、この箱を置かせてくれ」。わけは、「荷台の猫にびっくりして、猫を追い出した所、お絞りの箱の中に子猫を生んでいる」。との事。 何時の間に入ったのかと、驚いた顔で、「親猫をここに追い出してしまったから、子猫の箱を置かせてくれ」 と頼まれ、お昼に、人の気配のない場所に置いた箱に近づくと、パッ!と、親猫が飛び出し、一匹死んだ子猫が残されていました。 親猫は振り返り、振り返り立ち去りましたが、もう一匹の子猫のところに行ったのでしょう。 それっきり帰って来ませんでした。
あの親猫の姿が可愛想で、多分初めてのお産で、さぞ心残りだったのだろうと思えました。
写真は 入口に動けなくなった蜜蜂と、子猫の生まれたお絞り箱。 母猫は、初めてのお産だったのでしょう。あんな場所で産むなんて、、。 

20090513-1.jpg 20090513-2.jpg 20090513-3.jpg



| 1 | 2 |


ホームに戻る土へのこだわり成分分析会社概要商品紹介有機野菜ご注文お問合せ
Copyright (c) 2005 KOUBAIEN All right Reserved.