Diary 2007. 7
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7月28日 (土)   草刈が終わった梅園

 毎日続く極暑の中、やつと収穫後1回目の草刈が終わりました。 最後の落ち梅拾いが終わり、敷いてあったネットを回収してから、1ヶ月も経っていないのに、大変な草でした。
しかし、この逞しい草が、地中に住む微生物達の食べ物となり、その微生物達の糞や死骸が、土を通気性の良い土壌にしたうえ、梅の栄養となってくれるのです。 すごい草を見て、感謝こそすれ、『ハアーッ!』 と、溜息をつくのはお門違いです。 しかし、毎年、年を重ねるごとに、乾燥と豪雨が集中し、バランスの崩れた暴れ放題の天気や、この極暑など、命がけで草対策をしているような、錯覚を感じます。
しかし、草を刈り取った後の清々しい、風の吹き抜ける梅園は、何ともいえないほど爽快で、梅と一心同体になれる時間です。
 左の写真は、以前台風で倒れて立ち直った 鶯宿梅の古木ですが、裂けてむき出しになったままの根が痛々しいです。 真ん中の写真は、24日作業員が立っていた場所です。 右は、24日ご紹介の、右の草畑と同じ場所からの写真です。 

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7月24日 (火)   草刈で 熱中症

 台風の手当てが19日で終わり、梅園の草刈を、熱くならないうちにと、急いだのですが、大変な草なので思うように進まず、とうとう今日は、軽い熱中症になったようです。
梅園なので、午前中は全員無事だったようですが、午後2時頃、少し心配になって、パソコンに移る前にと、冷たい飲み物を持って畑に行った時、心配する私に、『熱いけどなんかなる』 と、言うので、 『明日もあるからね。 馬鹿頑張りは駄目よ』 と注意して帰ったのですが、育成園の方が、まともに太陽が当たるので、3時過ぎになって、 『もう具合が悪くなったから、山の中で休んだ』 と真っ赤な顔をして帰ってきました。 鶯宿梅の古木のほうは、樹が高いので大丈夫だつたようです。
毎年、この7月の草刈と、田の草取りが大変なのです。 『明日から、午前6時から9時まで3時間、午後4時から7時まで3時間、6時間を実働1日とするから、どんな?。 その方が楽だよ』 と聞いたところ、『はい』 と答えた者はいません。 早起きが駄目なのでしょうか。 昼間7時間休むわけだから、良いと思うのですが、、。
私は、午前6時から8時まで、午後5時から7時まで、1日4時間づつ、田の草取りをする予定です。 腰が痛いですが、田の草取りの仕事には、誰も来ませんから私がするのです。
荒川内の10年生の畑は、草押さえに『マメッコ』 と云うまめ科のヘヤリヘーベッチをお客様に教えて頂いて植えたところ、助かりましたが、真ん中の写真は、草刈にかかる前に、溜息ついて? 手順を考えている作業員。 右の畑も草で入れそうもありませんが、この草が、無農薬で梅を育ててくれるのです。 6月の下旬までは、まあまあの草だったのが、わずか1ヶ月もたたないのに、この草です。 梅園の地力が解ります。

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7月16日 (月)   今日も 梅の樹の治療

 今日も梅の樹の 治療でした。 横倒しになった梅も、裂けて 樹皮ばかりで母体とつながっている太い幹も、『先ず 命だけは助かるように』 と、欲を出さず、スッパリと、切り落としてやります。 その後、人間にすれば出血、梅の樹は水分が抜けないよう、雑菌がくっつかないよう、ペーストをタップリとつけてやります。 今まで、『先ず 命だけは助かるように』 と、切り落とした樹が何本もありますが、土と梅の樹の助け合いで、殆ど助かっています。
人間だって半身不随でも、心の持ちようで、元気な時よりもかえって『気付かされて』、心幸せになった人は、何人も知っています。 治療の済んだ梅の樹に、『傷が癒えたら、とったりと横になって休みながら、若い梅の樹の後継者達に、教えてやったり、導いてやったり、生きていればいろいろと、楽しい事も多いよ。 きっとね。』 と話しかけながら、いたわって帰りましたが、きっと大丈夫、助かります。
昨日、今日と疲れたのか、2回もこけて、ひじにも、両ひざや脛など5箇所も擦りむいたり、打撲のアザを作ったりしましたが、中越地震の被害者の方々を知り、『痛い』 とも言えなくなりました。 心からお見舞い申し上げます。

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7月15日 (日)   台風4号 来襲

 『台風が直撃する!』 すわ一大事!と、早朝から急遽、シソ摘みにはいりました。 シソが台風で地面に叩きつけられると、シソの葉に砂がついて使い物になりません。 『ハウスの対策はどうするのですか?』 と、云う社員に『シソとハウスとどちらが大事?、ハウスは買えるし修理も出来る。 シソは、無農薬で、お客様に全部自分達で生産した原料だけで、加工すると、約束しているでしょ!。』 と、一喝されて、総動員でシソ摘み組と、シソ洗い組、シソ揉み組に分かれてかかりました。 
『どんなに頑張ったって、シソ揉みまでは無理!』 との声に、『やってみなければ分らない!。 停電が続いたらシソは駄目になる!。 全部終わるまで、夜中になっても、終わるまでやる!』。 と、又一喝されて、仕事にかかりましたが、夕方7時過ぎには終わりました。 本人達が一番びっくりしたと思います。 『火事場の馬鹿力?』か、私の『一喝』が、仁王様よりも怖かったのか、とにかく安堵しましたが、私は、言葉も出ないくらい、ヘトヘトになりました。 瞬発力はあっても、、、年ですね。
薄暗くなって自宅に帰り、台風準備に入りましたが、気になるのは『ハイブリッド』系の百合。 台風に折られる前にと、全部切り取ってきて、仏壇、おトイレ、キッチン、洗面所に居間と、真っ白に、薄黄色、真っ赤にピンクと、家中が百合の香りと綺麗な花に、『思わぬ至福』 を満喫しました。
 明けて14日、朝から雨と風に追われながら、ハウスや、工場や家の周りの水はけ等、台風の準備に、ビッショリ濡れながら必死でした。 
台風一過、今日は朝から痛い腰に湿布して、台風に裂かれた梅の木の、治療にかかりましたが、痛々しいかぎりです。 老体を裂かれて、どったりと倒れた姿は、本当に無残です。
 『大丈夫! しっかり治療してやるから大丈夫だからね!』 と、枝や葉を、身軽に切り落としてやったり、傷口に蝋を塗ってやったり、、、。 私達がしてやらないと、梅の木は、自分では動けないのです。 私達だけが頼りなのです。

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7月12日 (木)   今日も又 豪雨です

 今日も、豪雨がつづいています。 傾斜地の土砂が崩れて、道路をふさぎ、畑でも雨が作物を押し流し、小降りになると、後には土砂に半分埋った野菜がみじめです。
 間違いなく60年ほど前までは、日照りの時でも田の周辺の小川には、小さな湧水が幾つもあって、学校帰りの水のみ場でした。 沢蟹がガサゴソと走り回り、素足のクルブシ当たりまでの小川の水は冷たく、カワニナをすかしてサラサラと流れていました。 豪雨でもたいして水嵩は変わらず、大粒の雨がパシャパシャと小川の水面を叩き、真っ白なしぶきのなか、唐傘の激しい音の中で立ち往生した事もありましたが、雷が怖いだけで、水が怖いなんて思った記憶は、一度もありません。 里山や林や森が、調整してくれました。 今はこの田舎でも、大雨が降り出すと子供は家に避難しますが、私達の時代は、逆に、どうせ雨に濡れるのだから、今だ!、とばかり外に飛び出し、雨に打たれながら、泥遊びをしたり、小川に走って思い切り濡れて、嬉々としてドシャ降りを楽しみました。 
今の大雨は、なにやら不気味な感じがします。 昔の、ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン! と楽しめる時代がかえってくるのでしょうか。
 地下水は減少しているのに、地上では、森や林の乱伐が増え、レジャー施設など、何処もかしこもコンクリートやアスファルトが増え、台地を潤すはずの雨水は、一気に河から海へ流す、、、。
降った雨は、地下に浸透する時間も、場所も激減し、全部の雨水を一気に河に集めるのですから、限界のある河川は、氾濫するのが当たり前だと思います。 私達は『どんぐり千年の森』運動で、毎年伐採された山の跡地に、どんくりを植えて10周年を迎えました。 第1号地の禿山は、今、どんぐり山に変身、沢の流れもできました。 年はとっても、動ける間は頑張らなくては!!。 台風もこちらに来そうで心配です。  


7月10日 (火)   毎日続く 豪雨

 明けても暮れても毎日続く豪雨で、嫌になります。 5月は日照り続きで、植えたシソの苗が枯れて、3回も補植しましたが、今度は、雨続きで成長がおくれ、溜息がでます。 顧客の皆様方、欠品の梅干『特級品』を、お待ちかねなので、気が気でなりません。
 毎日続いていた雨が止み、昨日の午後、1時間ほど陽が照ったり曇ったりの時を見て、この春、下の田に作った池に行ってみました。 なみなみと水をたたえた水面に、久しぶりの青空と、夏の雲が鮮やかに写り、ミズスマシがスーイ、スーイと走っていました。 ここ何年も途絶えていた『牛蛙(食用蛙)』も、モーッ!モーッ! と、ドスを効かせてないていました。
『今からでも間に合う!、急がねば!』と、足の浮き立つような、嬉しさと危機感を覚えました。

『急がなければ!。間に合ううちに!。』 急いでデジカメを取りに帰り、皆さんにお伝えしようと、これを書いてます。 自然は逞しいです。 あの牛蛙とミズスマシ、何処で生き延びていたのでしょうか。 嬉しくてたまりません。 何も手につかないほど、嬉しくてたまりません。
あの俄かつくりの池でも、小鳥や蛙の役にたっていると見え、今年は、空耳かと思ったほど久しぶりに、『三光鳥』の声も聞きました。
写真左は、米の生産調整で休耕の田ですが、真ん中の写真のように、今年の3月、池にしました。右の写真は、水面をミズスマシが走りながら、青い空と、雲をうつした水面です。
ただ、そのままに休耕するよりも、豪雨の時の一時的な水の調整池にもなり、田にしたい時は、何時でも田に返せます。 ブルで堀っただけですから、、、。

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