Diary 2006. 7
7月27日 (木)
今日から 田の草取り
6月下旬に田植えをして以来、日照不足で稲が伸びないため、田の草取りも遅れましたが、草だけは雨だろうと、日照不足だろうと逞しく育って、今日から草取りを始めたのですが、とても大変です。 私は、朝のうちに2時間、夕方2時間の作業が精一杯です。
明日からは、可愛想でも、若い二人にも草取りに参加してもらいますが、何でも逃げたらきりがないとはいえ、先が思いやられます。 この草は何とかならないものか、専門の農家に聞いて回りましたが、今はみんな、除草剤で処理するのだそうです。 農業改良普及所の方にも聞きましたが、対策はなく、頑張るしかありません。
左は勢いの良い草と、中が草を取っている俊一郎(後継者の孫)。右はの写真は、2時間かかっても向こうまで行けない、ナガーイ畝の、新田の田の草です。
7月24日 (月)
又集中豪雨、何故でしょう
慈雨と、感謝した雨は急変して、こちらにも集中豪雨となりました。 しかし、梅園もシソ畑も、土の通気性が良いため、雨が小降りになるとサーッ!と水が引いてくれて、昨日まで雨だったのですが、夕方止んでくれたお陰で、早速今日は曇り空の下で、シソ畑の草取りでした。
午前中お昼まで仕事をして、お昼は2時間休んで、午後6時まで作業して、無農薬生産の継続を工夫しております。
昭和の頃の梅雨は、『五月雨(サミダレ)』と言って、『豪雨』は、めったにありませんでした。
シトシトと降り、カンカン照りの日よりも、かえって草刈などは作業が楽でした。 田や畑でも身の危険を感じるのは、台風だけのものでした。 なにやら不安になります。
作業終了前シソ畑に行ってみると、草を取ったところは深呼吸をしたくなるほど、すっきりと、きれいになっていました。 右の草を取る前の畑と比べてみて下さい。 だから、作業は辛いのですが、草取りも楽しいのです。
7月20日 (木)
日照りの後は又、豪雨
13日、14日、15日と、カンカン照りの中でシソを摘んだり、摘んだシソを揉んで梅酢につけたり、16日17日の休みを振り替えて、やっと1回目のシソ摘みを終えたとたん、今度は又、連日の雨です。
しかし、あの1週間続いた急な日照りに、何もかもガラガラに枯れそうな状態だったので、今度の雨は、災害地の方には申し訳ないのですが、作物には『慈雨』でした。 11日に蒔いた粟は、きれいに芽が出揃いました、雑草の芽も一緒に。
又、15日に摘み終わったシソが、もう雑草と一緒に再生し始めました。 雨が止んだら先ず、草取りです。
写真は、一雨で再生し始めた雨の中のシソ畑と、雑草も一緒に育てる肥沃なシソ畑の地力です。 右の写真は、お客様が、初めて紅梅園の梅園をご覧になった日に、夢にみた光景との事で、この何とも穏やかな、良いお顔の菩薩様方を贈って下さいました。 どんなに仕事の厳しい日でも、朝夕眺めて心嬉しく、何もかも有難くなり、勿体ないことです。
7月12日 (水)
シソ摘みを始めました
雨ばかり続いた後の 炎天下でシソ摘みを始めました。 今度も、生まれて初めてのシソ摘み作業の後継者達は、見ている方が辛くて、私はダイレクト作成でした。
シソ達は、久しぶりの太陽に嬉しそうに、元気いっぱいにそよいでいる様に見え、後継者達は、腰が痛そう、背中が暑そうと、苦しそうにばかり見えました。
終業時間から後の時間帯が、涼しくなって、夕風がそよぎ始めて、シソ摘み作業には良いのです。昔は、午前中頑張って、午後は、昼寝をしたり、夕食の支度をしたりして、午後4時から7時まで頑張って、半日分としました。1時間、時間はたりませんが、仕事は炎天下の半日分進んで、熱中症の心配もなかったのです。
7月10日 (月)
久しぶりに 太陽の光を見ました
17日ぶりに、やっと太陽の光を浴びました。 まぶしくて、嬉しくて、早速、田の草取りを始めましたが、生まれて初めて、田の草を取る新社員と、生まれて3回目の後継者と、もくもくと、取っていました。 私も応援したいのですが、この田には、吸い付いて血をすう『ヒル』がいるのです。 こればかりは、77年経っても、『ミノケガヨダッテ』、どうにもなりません。 冷たい飲み物等、土手から投げ渡して、許してもらっています。 農薬を使っている田にはいないのですが、紅梅園の田にだけ、ニョロニョロと身をくねらせながら、3cmから4cm位の『ヒル』が忍び寄ってきて、ピタッ!と吸い付いて、『ギャー!』と、無我夢中で引っ張っても、なかなか取れない上、頭も尻も、前後で吸い付いて血を吸うみたいです。 無農薬のため、仕方がありません。 皆は、長い田植え靴をはいて、ヒルに吸い付かれないようにして、田にはいります。 写真右は、田の草取りの2人です。
梅園には、すずめに似た小鳥が、数十羽も群れで餌をついばみ(写真左)、上の電線に止まった群れと(真ん中の写真)、交代に降りているようです。 シソ摘みは、明日あたりまでシソを太陽に当てて、それから摘みたいと思っています。
7月7日 (金)
大雨警報のなかで 梅園の草刈
一向に止む気配のない雨に、これ以上待てないので今日も、梅園の草刈です。梅収穫が終わってから2回目の草刈です。
太陽の恵みがないと、梅は同化作用が足りないため、新梢の徒長が止まらず、花芽の分化が心配です。 天候の調子が良いときは6月いっぱいで新梢の徒長が止まり、花芽の分化が始まります。 少なくとも、7月上旬までに花芽分化しないと、来年の収穫が心配でもあり、人間のせいで梅達が可愛想です。
深夜のテレビ放送で、シベリアの森林火災や再生しない森、雨が降らず干上がったアマゾンの川の映像など見ていると、人間の、際限のない豊かさへの欲望の結果かな?と、反省させられます。
写真左は、収穫後1回目の草刈から半月しか経たない梅園の草。 真ん中は、2回目を刈り終わった梅園、刈った草は肥料になり、土の中に生きる微生物達の食べ物にもなります。 右の山百合は、もう何十年も同じ場所に、毎年花を咲かせながら、何時も梅と一緒に生きています。
7月6日 (木)
長雨 日照不足のなかで
昔の梅雨は、陽7日、雨7日、風7日で合計21日間と、云うものでした。
ところが今年は、先月から今日までで、13日間、降ったり止んだりに、大雨、雷雨が入り混じりながら続いています。 カボチャやゴーヤは花が咲いても、雨のため昆虫が受粉の応援をしてくれないため、実の成りが非常に悪く、シソも、日照不足で育ちが悪いやら、つやがないやらで、まだシソ摘みも出来ません。 しっかりと太陽の光を浴びてから摘みたいのです。
『地球温暖化防止』『二酸化炭素対策』は急がないと、百姓をしておりますと、地球の異状が、ヒシヒシどころか、ビンビン響いて来て、居てもたってもおれない気持ちになる事があります。
一番怖いのは、添加物や化学物質に加えて、環境ホルモンや酸性雨等、地球温暖化まで重なって、自然破壊がじわじわと忍び寄るように進んでいく事です。 『気がついた時は..』では、どうしょうもありません。
私が小学生の頃は、小川にはメダカやカワニナがいっぱいいて、沢蟹がガサゴソと走り回り、下校途中で喉が渇くと、小川の土手をちよっと掘ると、湧水がチョロチョロと湧き出てきて、濁りが澄むのを待って手ですくい、ゴクゴクと飲んでいました。 あの美味しい水は、もう還ってこないのでしょうか。
写真左は、集中豪雨で見えなくなっていた稲が、夕方やっと見えてきました。 中の写真は小雨の中、摘めるように伸びたのに、太陽の光に当てるまで摘めないシソ。 右は、たった1家族のつばめ、2羽のツバメが帰ってきていましたが、2〜3日前から雛が増えて、雨の止んだ前の電線に5羽並んでいました。 南へ帰るまでに、梅雨が明けますように。 10年ほど前までは、南に飛び立つ前は、電線いっぱいに勢揃いしていましたが、、。
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