Diary 2006. 6
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6月28日 (水)   大変な雷雨の合間を 草刈です

 早朝から大変な雷雨で、喜寿というのに『きゃーっ! キャーッ!』と連発しながら、家の中を右往左往していましたが、始業時間になったら雷がおさまり、降ったり止んだりの雨の中で、草刈りを始めました。 身の丈を越えそうな草を刈ると、全く見えなかった1年生の梅が、四方に枝を広げて、風に涼しそうです。
お天気のほうが、作業はしやすいですが、太陽のギラギラ照りつける下で刈るよりは良いのです。


6月25日 (日)   梅エキスで胃癌の9割は 解決できる?!

 6月21日の朝日新聞に、日本癌学会の『癌研究の進展』の記事の中に、とても嬉しい記事がありました。
その記事には、愛知県がんセンター研究所副所長の立松正衛先生が、胃がんはまだ、最も対策をしなければならない癌の一つとして、
『胃の中にいるピロリ菌をどう退治するかで、胃癌の9割は解決できるはず..』とあり、『予防の可能性が期待されているのが、梅エキス。梅に含まれるリグナンという成分が、ピロリ菌の動きを止め、増殖率を劇的に下げることが実験で分かっています。』とありました。
数年前、『梅肉エキスのムメフラールという成分が、血液をサラサラにする』という、研究発表があった時もそうでしたが、昔の人の知恵には、だだ驚くばかりです。
 私は昭和4年生まれ、昔は、殆どの人が、医者の世話になるのは、『一生のうちに数える程の回数』でした。 特別な病気でない限り、風邪だの、熱だの、腹痛等など、各家庭で作っていた梅肉エキスで済んでおりました。
梅肉エキスは、先ず、エキスに含まれている、バランスの良い総合的なミネラルが酵素を活性化し、クエン酸で疲労素(活性酸素)を中和すると同時にエネルギーに換え、免疫力を高め、殺菌力は、紅梅園のエキスの場合300倍に薄めても、ペーハー2.9から3という力!。
 下の写真はこの春、病原菌にやられましたが無農薬生産のため、すっかり葉も実も落ちて、写真左のように枯れ木同然になり、諦めていたところ、今、写真右のように立ち直りました。 梅の持つ生命力を、生きている土が手助けして生き還ったのだとおもいます。
虚弱体質、特異体質と心配され、何時も死の恐怖におびえていた私が、今日まで生き延びて、その上、今でも現役で働けるは、本当に梅肉エキスのお陰です。 又、全国の多くのお客様に、『お助けマン』と親しまれ、頼りにされている梅肉エキス、日本伝統の食文化てある梅エキスと梅干に、心から敬意をはらい、感謝しています。

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6月22日 (木)   今度は シソや夏野菜の手入れです

 今日が最後の晴天との予報に、全員朝からシソの手入れでした。 油粕の追肥をして、耕運機で中耕するのですが、先ずシソの間の草取りです。サツマイモや、里芋の中も、大変な雑草で、草取りに必死でした。 作物を植える時に、ビニールでマルチをすれば草は良いのですが、肥料に即効性と遅効性の肥料が必要になり、化学肥料を使うことになりますので、私達は、何時でも作物の様子しだいで、追肥の出来る昔からの方法で生産します。 廃棄物も出ません。 
写真は、皆様へ商品をお届けする箱の隙間に、パッキンの代わりに詰めさしていただく、有機野菜のサツマイモ、里芋です。 真ん中のシソは梅干に使いますが、どの野菜も、無農薬で生産するには、写真のように充分に間隔をあけて、太陽の光と風通しを良くし、有機肥料等を充分与えてやります。 そうしてやると、作物は自分で免疫力をたかめ、病気や害虫から、自分の身は自分で守るようになります。 あれほど根切り虫に、さんざんやられていたシソも、写真のように今はぜんぜん平気です。 左から サツマイモ、シソ、右が里芋です。 夏の間、充分に太陽を浴びて、秋には収穫できるようになりますが、あと、2回は暑い夏の盛りに除草が必要です。

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6月19日 (月)   梅の収穫は 今年最後でした

 今年の収穫が、今日で全部終わりました。
木ダルも全部満杯になり、明日から梅の下に敷いた、ネットはずしにかかります。
左の写真は、敷いてあったネットを、地面からはずして乾かしています。真ん中は、今年実をつけられなかった梅が、もう来年に向けて、花芽をつける準備に入っている小枝、葉の付け根のところに、確かな花芽の塊の気配が見えます。 今年実を付けた枝は、まだ栄養の蓄積が足りず、花芽分化は7月になります。
右の写真は、昨年12月21日、河川敷の野草を土作りのため、2年から3年間積んでいたのを、梅園に敷き詰めたところ、こぼれ種から、綺麗な花がたつた1本、咲いていました。 たくましくも見え、寂びそうにも見えます。 花の周りには、梅の木よりも大きく伸びそうな、見慣れない草もありますが、所詮川原に生えていた草は、2年から3年くらいで、敷いた草が完全に土に還る頃には、見慣れない草も、殆ど消えていき、もともと生えていた、梅園の草ばかりになります。 しかし、この花は、残ってくれないかな?。残ってくれそうな気がします。

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6月14日 (水)   梅干用の梅が 熟れて落ちだしました

 梅干用の青梅が完熟して、落ちだしました。 いよいよ梅干漬けです。 梅干漬けも油断は出来ません。 塩分を出来上がり10%で、無添加で仕上げるには、先ず梅の鮮度、使う塩も天日干しでミネラル成分の多いこと、漬ける前の水洗い、これも自家水を使います。又、水切り、これがしっかり出来ないと失敗します。 又、重石も大切です。 清流の水に、永年もまれながら角の取れた川石が一番安心です。 酒谷ダムが出来るということで、そのダムの底に沈む川原から、必死で運んだ重石を、大切に使っています。
3年間熟成させるのにも、落ち着いた環境、気温が大切です。昔はかめ壷(分厚い陶器の口の狭まった壷)に入れ、1年間の味噌や醤油、漬物をを貯蔵しておく、土間の貯蔵庫『かまや』と言っておりましたが、そこに貯蔵していました。年間を通して薄暗く、夏でもヒンヤリして、梅干の壷は、何時も冷たく濡れていたように思います。
それを考え、今年は、最初の漬け込みから、厚さ5cmの木ダルを使う事にしました。 外気温を直接受けにくくするためです。 今までの木ダルは、竹のワッパ(タガ) をすげ替える職人の後継者がなく、勿体ない事ですが使えなくなってきました。
写真は、完熟して落ちだした梅と、500kタルに漬けた今年の梅の一部、木タルの材質は地元の飫肥杉です。 昔は船を作る材料でした。木ダルの価格が大変重荷になりますが、何時も商品を買って下さるお客様、贈り物まで気を使って下さるお客様方へ、精一杯の梅干をお届けしたいのです。頑張ります。


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6月12日 (月)   梅肉エキスが出来るまで

 梅肉エキスを、煮詰め始めて6日、7日目となってきますと、付きっ切りになります。 気短に掻き混ぜると『プクッ!』とエキスの塊が飛んできて火傷をします。 十数年やっていても、今年も、右の薬指の中ほどに、3ミリ位の火傷の水泡をつくりました。 やさしく注意してかき混ぜるのですが、つい他の作業の監督に気配り、目配りしながらやっていると、こんな事になります。
左の土鍋は7日目くらい、真ん中は8日前後で出来上がり、出来上がったエキスは写真のように傾けても、中のエキスは、暖めない限り動きません。 土鍋を特大、大、中4台、小10〜13台前後並べて、煮詰め移し代えながら、7日8日と煮詰めていく...。 長い時間とろ火で煮詰めるのには、大切なわけがあります。 血液をサラサラにする『ムメフラール』というエキスの成分は、梅本来の成分ではなく、梅の成分に長時間、高温を加える事により、梅がもっいる糖の一部と、梅のクエン酸が結合して、新しく出来る成分だそうです。昔の祖父母が『エキスは3日よりも4日、5日よりも7日、時間をかけて煮詰めたほど身体に良いのだから、、、』と、教えられたわけは、そこにあったのです。
まさに日本伝承の『スローフード』、血液をサラサラにする『ムメフラール』がたっぷりです。 とても大変ですが、その分だけやり甲斐があります。 殺菌力も、300倍に薄めてもペーハー2.9〜3。 何よりの健康食品として、ひそかに胸を張って、お客様に提供できる事が嬉しいです。

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6月11日 (日)   梅肉エキスが出来るまで

 梅肉エキスは、最初の日から出来上がるまで約1週間かかります。
昨日の映像に続き、左は4日目、真ん中は5日目、右は6〜7日目の土鍋のエキスです。

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6月10日 (土)   梅肉エキスは 終わりになってきました

 梅肉エキスは、ようやく終わりになってきました。 土鍋をずらりと並べ、弱火で毎日、毎日煮詰め、後から後から足しながら、1週間以上かかり、今日絞った最後の青汁が、土鍋を斜めにしても中のエキスが動かなくなるまで煮詰めるには、まだまだ来週までかかるのです。
梅肉エキスは、ペーハーが300倍に薄めても3以下で、容器は薬用瓶を使用し、固く煮詰めますので、瓶詰めも機械化出来ず、『電子秤』で5%余分にはかりながら手作業で詰めます。 紅梅園の梅肉エキスは、分析表のとおりミネラルが多く比重が重いため、余分に入れるのですが、瓶の肩のところまで届かず、かと言って肩のところまで入れると1.3倍くらい入り、シーズンになるたびに考えてしまいます。
左の写真は、青梅を割って種を取り出し、セラミックの臼ですり潰した果肉を絞り、青汁だけを大土鍋に入れ、煮始めます。 真ん中の鍋になると、2日目、右の写真は大体3日目です。 1日目薄緑色の果汁は茶色を帯びてきます。
明日からは梅干にかかりますが、今年は『木ダル』を用意しました。 古いタルは、『わっぱ』を更新する職人さんの後継者がなく、困っていたところ、新型?の木ダルがありました。
3年間熟成させるには、5cm厚さの今度の木ダルは、外気の温度差を緩和できて良いのですが、私共には高価が問題ですが、良い梅干を作るには、何とか資金を工面することにしました。

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6月8日 (木)   梅干のシーズンになりました。

 梅肉エキスは、熟度のおくれる山間部の梅も、いよいよ終わりに近づき、平地の梅は黄色く熟し、梅園に敷き詰めた青い網の上に、程よい色の落ち梅が目立ち始めました。
収穫を始めてから休み返上で約20日、私の底力が必要になつてきました。 6時半に工場を開け、ずらりと並んだ梅肉エキスの土鍋に火をつけて、作業台など、きれいに拭きながら仕事の段取りをつけ、出勤して来た人達に、『お早うございます。今日も頼むね。』と、持ち前の大声で挨拶。 後継者の孫が『精神力だね』と、云いますので『違うよ。要領と段取りが良いのよ』と、年と共に知恵を出して、体力も時間も、無駄の無いように段取りする事を教えます。一人で出来る仕事は、どんなに頑張っても限界のある事も。
新社員には『素直に先人の言うことを聞き実行し、早くマスターした上で、自分の考え、知恵をプラスする事』と、言い聞かせながらの毎日の作業です。
しかし、私の後姿が一番大事だと分っているので、やはり無理もしますし、頑張り、気配りで、仕事から上がるともう、フラフラくたくたになり、先ず、梅肉エキスをたっぷりと食べ、うとうとと一休みしてから、風呂に入ったり夕食の支度をしたり、『食べたいなー』と、思うものを食べに行く事もおおくなりました。 自分の作った野菜や卵が一番だと分っていても、食欲が出ない事もあります。
しかし、何と言っても、1年間にたった25日前後と、限りの或る期間の労働です。1年かかって梅の木が実らした梅ですから、精一杯の製品に仕上げないと、梅にも、お客様にも、申し訳がたちません。 梅肉エキスのお陰様か、『もう明日は起きれない、駄目だ』と床に入っても、朝は、さっと目が覚めて、仕事のことで頭は一杯になります。
左の写真と真ん中は、色づいた梅。 右は木陰で完熟のおくれた梅。

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6月4日 (日)    社員全員出社して、収穫加工

 全員休み返上で、梅収穫と加工。 油断すると梅の熟度が進み、良質の梅肉エキスが出来ない。 1年かかって販売する商品を、約1ヶ月足らずで、収穫し加工するのですから、神経を集中しあれや、これや考える時間もなく、必死で作業をします。
 朝、疲れて、少し遅れて梅畑に入ると、梅達が『早く!早く!、梅肉エキスのタイミングが遅れてしまうよ!』と、少しの風に騒いでいるように聞こえます。 『わかってる。もう77歳よ!。私が倒れたら貴方たち、どうするの?』と、言い返すと、梅達が、シュン としたように見えてきて、『ゴメン!、意地悪云って』と、何時ものことながら、私があやまるのです。
古木の鶯宿梅は何も云わず、黙ってそこに居るだけで、私のほうが『お早う御座います』と、鶯宿梅に挨拶して『今日も頑張ります』と、作業を始めますが、鶯宿梅は黙って、私を包んでいてくれてる様で、疲れた心も身体もほっとします。 紅梅園の鶯宿梅は、菩薩のようです。
鶯宿梅の梅干を『菩薩の梅』としたいのですが、『宗教がかっているようで駄目』と云う人がいます。 菩薩とは、宗教色が強いのでしょうか。私は宗教とは関係なく、森羅万象すべてをひっくるめて受け入れ、『菩薩』と考えます。 自分でもその根拠とか理由もなく、大自然はみんな『菩薩』にみえます。 いよいよ私も『まだらボケ?』でしょうか。 しかし、故意に手を加えない大自然の中は、本当に良いものです。
5月新芽ガ病気にやられて、枯木のようになっていた梅(左の写真)が、この6月、あれから1ヶ月たって、真ん中の写真のように、生き返りました。 右の写真は、幹を傷めたのか、枝先にいっぱい、異状に実をつけています。 『枯れる』時梅は、このように『種(実)』をたくさん残して枯れます。 この状態の時は、すぐ実を落とし、枝を切りつめて負担を軽くしてやると、助かります。

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