5月28日 (日)
老いの身にはこたえる 根切り虫殺し
25日も根切り虫取り、26・27日雨で今朝又、早朝シソ畑へ。 心配したとおり根切り虫は、雨の日も食事をしないわけではないので、全く遠慮なしに、プッツン! プッツン! 切っていました。 『もう許せない!』と、虫取りを始めました。 折角根付いたシソを、土際から 立て続けに切り倒し、切られたシソが何本も転がっているのです。 『なんでキチンと食べないのょ!。食べもしないのに、食い散らしてから!』と、本気で腹が立って、虫をつぶして行くうちに、どうした事か、終戦間もない頃、復員してきたまま病床に伏し、その年の暮れだったか、他界した母の従兄弟のおじさんが、床に飾ってあった軍刀を持ったおじさんの写真を見ていた私に『戦争は人を気違いにする。気違いにならないと、刀で人は切れない』と、病床に座って、痩せた肩を落としておっしゃった言葉を思い出しました。 本当にやさしい人格者だったおじさんは、野戦病院の白衣の衣服を着たまま虐殺され、川を流れてきた戦友の話と、それを見てから、敵?が殺せるようになった話をされた。 あのおじさんは、戦争が終わり、自分を取り戻せたがために、どうしょうもない心労から、早く逝かれたのだと、今でも思っています。 今、気違いになって虫を殺している自分と、重なったのかも知れません。 老いたゆえに、虫殺しがこたえるのでしょうか。 私の苦悩?を見かねた孫が『もう良いよ。残ったシソだけで、何とかなるんじゃない。』と慰めた。 とたん、『良い加減なことを言いなさんな!』と、八つ当たりしてしまいました。 左は病気で、左半分は枯れるとおもわれたのに見事再生した鶯宿梅。中は、しっかりした実の鶯宿梅。右は、虫に取り付かれ、やっと立ち直った若木です。 嬉しいこともありました。
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