Diary 2006. 5
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5月30日 (火)   梅収穫加工の 最盛期になりました

 1年間 誠心誠意取り組み育ててきた梅を、収穫しただけづつ新鮮なままを、その日のうちに梅肉エキスや梅干等に加工しながら、今が正念場です。 みんな 終礼の時は疲れてか、口が重たくなりますが、翌朝は、『お早う御座います』と、元気そのものです。 自分の若い頃を思い出します。
梅も順調に実り、左の若梅は、クリクリと、まるく明るい色に実り、右は 古木の鶯宿梅の梅ですが、ズッシリと貫禄充分の充実した梅で、見るからにミネラルなど養分がみなぎっているようで、梅肉エキスと梅干に加工します。
若梅園の下の傾斜地には、野ばらが とても綺麗に咲いていました。

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5月28日 (日)   老いの身にはこたえる 根切り虫殺し

25日も根切り虫取り、26・27日雨で今朝又、早朝シソ畑へ。 心配したとおり根切り虫は、雨の日も食事をしないわけではないので、全く遠慮なしに、プッツン! プッツン! 切っていました。
『もう許せない!』と、虫取りを始めました。 折角根付いたシソを、土際から 立て続けに切り倒し、切られたシソが何本も転がっているのです。 『なんでキチンと食べないのょ!。食べもしないのに、食い散らしてから!』と、本気で腹が立って、虫をつぶして行くうちに、どうした事か、終戦間もない頃、復員してきたまま病床に伏し、その年の暮れだったか、他界した母の従兄弟のおじさんが、床に飾ってあった軍刀を持ったおじさんの写真を見ていた私に『戦争は人を気違いにする。気違いにならないと、刀で人は切れない』と、病床に座って、痩せた肩を落としておっしゃった言葉を思い出しました。 本当にやさしい人格者だったおじさんは、野戦病院の白衣の衣服を着たまま虐殺され、川を流れてきた戦友の話と、それを見てから、敵?が殺せるようになった話をされた。 あのおじさんは、戦争が終わり、自分を取り戻せたがために、どうしょうもない心労から、早く逝かれたのだと、今でも思っています。 今、気違いになって虫を殺している自分と、重なったのかも知れません。 
老いたゆえに、虫殺しがこたえるのでしょうか。 私の苦悩?を見かねた孫が『もう良いよ。残ったシソだけで、何とかなるんじゃない。』と慰めた。 とたん、『良い加減なことを言いなさんな!』と、八つ当たりしてしまいました。
左は病気で、左半分は枯れるとおもわれたのに見事再生した鶯宿梅。中は、しっかりした実の鶯宿梅。右は、虫に取り付かれ、やっと立ち直った若木です。 嬉しいこともありました。

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5月24日 (水)   小梅はもう完熟です。

 鶯宿梅は、梅肉エキスの加工中、小梅は完熟して梅干用の収穫を始めました。
左は熟度7〜8の鶯宿梅、完熟の前にエキスに加工します。 真ん中は完熟の甲州最小の小梅、梅干に加工を始めました。 『梅干の種飲み療法』の、梅干の種を硬い殻とも丸ごと飲み込むと、胃腸が丈夫になり、硬い殻は殆ど繊維だとの事で、通じがよくなり、ヂが治ったという方も多いのですが、丸ごと飲み込むのに勇気がいります。 そこで、最初は小粒の小梅で「稽古?」してから、普通の梅干の種飲みも出来るようになるとの事です。 私はもう20年、種が引っかかったことは一度もありません。 しかし、他の瓜とかスイカ等の種は全部、胃液(塩酸)には溶けないで、そのまま排出されるのに、たった一つ、梅干の種だけが他の食物と同じく、消化されるとは、よくよく梅は、人の健康のための食べ物だと思ひます。又、元旦の『お福茶』の梅干には、ちょうど良い大きさで、良くご利用いただいております。
右の写真は、今年から本格的に成り始めました10年生の梅で、品種をはっきりとは調べていない梅ですが、とても素直な感じの、真ん丸い優しい梅なので、お子様の命をお守りする、おやつ用に加工したいと、試行錯誤しているところです。

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5月23日 (火)   植え直したシソが 一晩で又、、

 植え直したばかりのシソが、今朝、もう38本食い切られ、31匹根きり虫を取りました。
こうなったら、根きり虫と、根競べです。 根きり虫にはすまないですが、シソを助けます。
左写真は、虫に取り付かれたシソ、真ん中は、もう食い切られて半分土の中に引き込まれ、次は、完全に土の中に引き込まれたシソ、可愛想です。
虫のほうも、自分の意思で根切り虫に生まれて来たわけでもないですが、殺すのに靴でギュっと踏み付けると、土が軟らかいので、ペコッと凹んだ土の中から、又、ノコノコと這い上がって来るので、良く考えた末、土の上に転がして、靴のかかとを虫の上に置くと同時に、『ズルーッ!』と靴をずると、虫がつぶれるのが解りました。
自然の摂理と考え、1匹殺す度に『南無阿弥陀仏!』と、つぶやきます。 虫のための念仏か、自分のための念仏か、私のカウンセラーが必要な気がします。

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5月22日 (月)   根きり虫の被害 甚大

 梅の収穫なのに雨続きで、久しぶりに『曇り時々晴れ』に変わり、今日は10人総出でシソの植え替えでした。 根きり虫にやられ、人参は仕方がありませんが、シソは『仕方がない』では済まされず、余分に作っていた苗のお陰で、再度植え直しでした。 明日から又、虫取りです。
ハウスに行って見ると、野菜の苗も噛み切っていました。 先日、苗が心配になり、苗かごの下に、虫が這い上がれないように、もう1段、かごを重ねて高くして置いたのに、夜這い上がって行ったのか、数本切られていました。
最初から、有機栽培を続けてきた畑では、殆ど被害は気付かないのに、4年〜5年位前に買って、有機栽培に切り替えている畑では、さんざんです。 地力が万全になるまで辛抱して、頑張るしかありません。
写真は、植え替えた人参畑の隣のシソ畑。 プッチリ切られた苗と、2段に高くしたのに切られました。

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5月20日 (土)   人参の被害に かっくり

 朝 早々に人参畑に行ってみました。又、やられていました。 ほんとにどうしょうもない気持ちです。
左の写真は又、切った犯人。 真ん中は、無残なまでにまばらに人参畑。 虫に切られても伸び始めた人参を又、食いに来た犯人。

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5月18日 (木)   人参が 根きり虫の被害に

 梅干や梅肉エキスをお買い上げのお客様が、『こんなに美味しい人参は初めて』と、お電話やお便りが多いので、『忙しい季節に大丈夫かな』と心配でしたが、4月初めに人参を植えました。 とても良い成績で育っていたのに、久しぶりの雨の止み間をみて、人参畑に行ってびっくり。10p前後に伸びた殆どの人参が、地ぎわから切り倒されたり、葉を切り取られたりしているのです。 根きり虫のしわざです。 しかし、こんなに見事にやられる事はめったにありません。
根きり虫は、昼間は土の中にもぐり、夜になると出てきて若い野菜などの根を食べるのです。 昼間は、噛み切った人参の根の近くに、隠れているはずですから、早速虫取りを始めました。 人参の細い根周りの土を、指先でチョイチョイと、少しづつ掻き出しながら目を凝らしていると、コロッと、丸まった虫が出てきます。 大きいのは、ブックリ太って4〜5pもあり、指先でつまむと、何とも言葉に尽くせない『嫌な感触』がして、思わず『ワァーッ!』と声を上げながら、広口の瓶に入れます。 次から次に出てくるので、しばらくすると憎らしさが募ってきて、指先の感触も麻痺するのか声もでなくなって、もくもくと人参の根まわりを掻きだしては、虫をつまみだして、40分程で2列、20m行かないうちに、下の写真の虫をつまみ出しました。 
『ネキリトン』と云う農薬を野菜の根周りにまけば、一発で退治できるとの事ですが、農薬は使えません。根気良く捕まえます。 しかし昨夜は、瞼にあの虫の黒っぽい土色の、鈍く光った皮膚の色や、ブックリ膨れたまるまった形が焼きついていて、身震いがでたり、指先の感触が甦ってきそうになり、思わず指先をすり合わせたり、ほんとに嫌でした。
人間や野菜にとって害虫とはいえ、やはり地球上の命なので、写真を写してから、梅園のタンポポの根方に埋めてやりましたが、皆様へのこの写真、身震いするので、消したほうがいいかな?、と思いましたが、この虫も、地球上の生き物なのです。 身震いを中和する意味で、綺麗な花と真っ赤なグミを隣に置きました。 鳥より先に、昨日の夕方摘み取ってきました。

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5月17日 (水)   雨の中 収穫の準備

 早期収穫の『里の梅』や『梅肉エキス』用は、熟度を見極めながら手もぎしますが、梅干用は、完熟して落ちるのを待ち、毎朝拾って収穫します。 それで、梅の下に全園ネットを敷きまが、巾2m、長さ100mのネットを敷き詰め、約2m間隔で、38pの竹の針で繋いで行きます。 約200枚広げていきますので、大変な作業。3日続きの今日の雨は冷たく寒いので、畑の休憩所のテントへ、熱々の味噌汁を持っていきました。 みんな濡れそぼった合羽を脱いで、疲れと寒さで黙って腰を下ろしましたが、湯気の立つ味噌汁と私を見て、にっこり、、、。忙しい中、ばたばたと走り回りながら作って行った私まで、暖かくなりました。
左はネットを敷き終えた梅園。 全くアブラ虫の被害を受けなかった若枝(真ん中)。 右の写真は油虫に吸い付かれながら、やっと生き残った若枝。

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5月14日 (日)   古木の鶯宿梅が3本も裂けて

 梅の実が大きくなって、新梢が伸び葉が増えてくると、梅の幹に大きな重みがかかり、それに雨が降ると濡れた重みも重なって、幹が折れたり裂けたりするので、見回ってみると3本折れたり避けたりしていました。
つっかい棒をしてやればよいのですが、年間、5回6回する草刈に、大変邪魔になって困るのです。 幸い成っていた梅の実は、熟度が来ていたので、収穫して『里の梅』に加工、今年の初加工品です。
剪定の反省をしながら帰ると、松戸市の笠倉様から、丁寧なきれいな文字で、商品の事の次に『、、社員の皆様の手作りとか、そのお心遣いが嬉しく早々と頂戴いたしました。お野菜の味のこんなにも美味しかったのかと改めて感じています。、、』と。私共にねぎらいのお言葉も添えてのお便りに、若い社員達は、はにかみながらも、嬉しそうでした。 ほんとに素直です。 
初めてのハードな作業。終礼の時に出そうと思って、『ビックリぐみ』のところへ行ってみると、もう、しっかりと鳥達が先に啄ばんだらしく、下に赤く熟れたグミをこぼして、真っ赤なルビーのような実はなく、明日熟れる実しかありません。
『もーっ!だめ!』と、思わず大声を上げましたが、鳥は朝くるのか、影すら見せません。
グミの下には、『ホタルブクロ』の花が、雨に濡れて咲いていました。この風景も毎年の事です。

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5月11日 (木)   新社員(フレッシュマン)?の テレビ取材

 今日は宮崎放送の取材でした。 若い二人、最初は上がり気味だったのに、やがて高笑いしたり、とても楽しそうでしたが、取材担当の慣れた扱いに、『さすが専門?』と感服しました。
若い2人に、初めての収穫だからと言って、いい加減に収穫させるわけにはいきません。 梅の実もたった一つの命。 収穫していい梅の実の基準を、上手に納得させられないので、梅の実のサイズ(L)の大きさに、木型をくり抜き、その木型を梅の実に当てながら、先ず大きさを記憶させました。次に、熟度の見分けですが、これには、経験時間がかかりそうです。
しかし若い2人、素直で明るくて、紅梅園の食べ物を生産する理念を守るには、この上ない人材。『社長の食べ物に対する考え、梅の木やお客様に対する考え方に、尊敬しています。』と、話していました。
 私も、年など言ってはおれませんが、テレビを観た友人から『テレビ観たよ。あなた少し痩せたんじゃない?』に、『相変わらず58sよ、元気よ』と応えると『そしたら、働き過ぎでやつれたのかしらね』と返ってきた,,,???。
左は収穫適期の鶯宿梅。 右2枚は、収録風景の梅園です。

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