Diary 2008. 3
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3月8日 (土)   確実に 2世代が育っています

 人間世界の2世代と、梅の2世代は少しちがいます。 しかし、梅の場合は 2世代と言えるかどうか解りませんが、、、。
初代の梅園2、6ヘクタールは、樹齢45年の鶯宿梅約千本。 今度の収穫が終わったら、全部個体別に履歴を記し、固有名をつけたいと思っています。 殆どが年を重ねて弱ったり、台風や 害虫に傷められたりして、枯れてしまったのも何本かありますが、殆どの古木が 『次世代』 を育てはじめているのです。
視察に見えた方々が、本当に感動されます。 私は 『充分尽くしてもらったから、もう良い』 と思って、『ここで一緒に、ゆっくり余生を送ろう』 と思っているのに、梅達は、倒れたままに、次世代を育てているのです。
左の梅は、左の下から、次世代の新芽が伸び始めています。 右は 台風で裂かれ、風化し始めた倒木から、徒長枝が伸び、今では確実に3本の次世代が、もう実をつけているのです。 私の人生の "戦友?" であり、分身みたいなものですが、私はとても、梅達の足元にも及びません。 梅肉エキスや梅干の成分が、ずば抜けて高いのは、この古木と大地の土の 贈り物だと思います。

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3月7日 (金)   新加工場の 建設

 今年の 遅くなってからの寒さは、心身に凍みます。 年のせいばかりではないようです。
今年も一向に寒くならないので、1月の中旬から梅が咲き始めましたが、同時に今度は寒くなってきました。 1月の下旬から少し咲いては霜に焼け、咲いては又零下の凍てつきにやられしながら、1ヶ月もかかってまだ咲いています。

新加工場の建設も予定通り進み、基礎うちが終りました。 私と共に年老いてきた梅達が、精一杯の思いでつけてくれる実ですから、無駄には出来ません。

 中国ギョーザのように、『誰が 何のために? 』と思うと、危機感に気が休まらず、セキリティのしっかりした、責任者以外は立入り出来ない加工場が不可欠だと思ったのです。
幸い農林公庫の融資で、身の丈にあった、しっかりした工場が出来ます。 せっかく無農薬で、無添加の製品でも、お客様のお手元に届くまでは、しっかり管理しないと、お客様にも、梅達にも申し訳がたちません。 『又、借金が増えるけれども、実のある投資と考えるように』と、決めました。
満開を迎えた 最後の梅の花と、 新加工場の基礎です。

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