2月24日 (水)
百年を越す 木造駅舎
温泉に一泊して帰り道、向笠先生折角の機会と時間をフル活用して、見学したい場所を選定していらっしゃいました。 私など近くにいて、情報は把握しながら未だに行った事のない、百年を越す木造駅舎 ”嘉例川駅” を尋ねました。 嘉例川は、今から五十余年前の年中無休時代、正月の三日間は湯治場で一年の疲れを癒していた頃の事。 大晦日の夕方まで頑張って、そのまま最終の日豊線で隼人駅に下車、予約した馬車で夜中の日当山を抜け、天降川の岩石沿いを、コトコト、カッポカッポと妙見温泉を過ぎ、安楽温泉の湯治場 ”安栖重樹” さんとこに着くと、囲炉裏端に夕食の準備がしてあり、三歳と五歳の子供は囲炉裏の火にほっぺを赤くしながら、お箸を持ったまま ”コックリ、コックリ” していたのを思い出しました。 その頃、嘉例川駅は大きく立派で、山の辺鄙なところにあって、近辺集落の束ね場所みたいで、頼もしい駅の印象でした。 今、小奇麗に、ちんまりと無人駅の駅舎には、カメラを持った人達が二〜三組。 丁度ホームに列車が入って来たので、私もパチリ 写してきました。 左は小奇麗な駅舎。 真ん中は丁度入ってきた列車の中。 右は、”ポワーーン” と優しい警笛を残して発車した後姿です。 何時の日か 私もこの列車で居眠りしたり食べたり、読んだりしながら、計画なしの時間を楽しもうと、列車を見送りました。
|