Diary 2008. 12
12月7日 (日)
予定作業 達成
天気予報では (−6度) との極寒?でしたが、雨と後継者の ”武者修行” で遅れた剪定を取り戻すため、男性組みと師匠の私は日曜出勤。 それと、延岡、宮崎、鹿児島の川内から、3人の方が梅園を見学したいと来訪、今年初めての焚き火をしました。 3人のお客様は、私のNHKの電話取材の放送を聞かれ、叉、旅行誌 ”Reプラス” の紅梅園の取材記事 『いのちの一粒』 とご縁があって住所が解ったとの事。 梅園の柔らかい土の感触と、鶯宿梅の古木の生命力に感動されましたが、私は、とても明るい穏やかなお人柄の方々に接して、最高の幸せを頂きました。 みなさん ”癌” の病で結ばれていらっしゃるようでした。
人は、 ”自分の命” と真向かいになった時、確かに何かを悟るように思います。 それが幸か、不幸か、自分の体験から私は幸せだと思います。 生を受けたら必ず命の終わりがある。それを目前につきつけられた時、人は何かを達観し、悟らないと前に進めません。 その機会が早いほど、確かな生きている実感と、有り難さをかみ締め、人生を充分味わって生きる時間がながいわけですから、、。
嬉しい事があるとエネルギーも倍加するのか、陽が傾き始めると誰も無口になり、一生懸命頑張って、梅園に冷たい夕闇が迫って来た時は、目標達成!! 『社長のおごり! 夕食に行こう!』 と言ったら 『鍋焼きうどん!』 ときました。 『安上がりで有り難う』 と云うことで 《ぽんぽこ たぬき茶屋》 で、熱々の鍋焼きうどんとテンプラで、達成祝い? でした。
写真は、可愛そうに、防風垣の陰で見落とされ、 ”カラス瓜” に日光を占領され 覆いかぶさられた梅と、焚き火を囲んで三人のお客様、焚き火は切り落とした梅の枝、後の草の山は梅園に敷く野草。右は 一夜で見事に散った銀杏の前日。
12月6日 (土)
気管を刺すような 冷え込み
昨日急に冷たい雨が降り、今朝は今年一番の冷え。 先ず朝風呂で体力を鼓舞し、何時ものように剪定作業へと事務所に来たところ、色づき始めていたギンナンが落葉して、事務所前は金色。 朝日に梅の陰を落として別世界、山茶花も朝日に真っ赤かに映えて、元気一杯剪定作業に出発しました。
ところが、お茶の時もシンシンと冷え込み、じっとしておれず、すぐ作業を始める程の寒さでした。 夕方も、午後四時半 陽が傾き梅園にひかりが届かなくなると、もう気管や肺を刺すような冷たい空気に、咳が出るので先に帰りましたが、気温の乱高下は本当に困ります。
左は 梅の樹の陰を落として、朝日に映えるギンナンの落葉。 真ん中は朝の山茶花。 右は夕日が梢だけを残して暮れ始めた梅園です。 本当に今日の冷えはこたえました。
12月4日 (木)
天からの ご褒美
昨夕、剪定からすっかり疲れきって帰り、食欲もなく風呂に入って、血行を良くしたら食欲が出るかも、、と思い、先ず風呂に入りました。
思ったとおり引きづっていた足が軽くなり、暗くなり始めた事務所に行って、 『紅梅園たより』 にかかっていたら、 『贈り物がきています』 とのこと。 贈り物は広島からの ”かき” でした。 ”かき” は、生でも焼いても、私の一番の大好物で、真夏でも極端まで疲れ切って、精も根も尽き果てたとき 『食べたいなー』 と泣きたくなる程好きなのです。
『何?! かき!!』 と、思わず立ち上がりました。 ワクワク、ルンルンで帰り、早速 ”大根おろし” を作って ”酢かき” で頂きました。 気がつくと孫の俊一郎が、貪るように食べている私を見ていて、 『ばあちゃん タイミングが良かったなー』 と笑うのです。
本当にタイミングが良くて、涙が出るほど嬉しいでした。 天の神様からの、頑張るご褒美だと思いました。 孫か取り寄せてくれたとのこと。 お陰で、今日もがんばってきました。
今日の梅のお披露目は、 ”根っこ” です。 左は ”ポッカリ” と真ん中に洞穴を作り始めた根っこ。 真ん中は、北側に回ったら、きれいな ”サルノコシカケ” を育てていました。 右は 台風で吹き回されながら裂けたのでしょうか、何とも不思議に絡み合っています。
12月3日 (水)
鶯宿梅の それぞれの姿
今日は三日目、腰が痛いやらきついやら、、。 作業中は真剣に声を張り上げ、気合を入れて 『何故この枝は切り落とすのか、なぜ この徒長枝は残すのか、、』 など等説明しながら切り落としたり、落とさせたり夢中ですが、 『休憩』 となると、”ヘナッ!” と力が抜けてヨタヨタします。
今日ご紹介の主役は、横倒しのまま、主幹の上の方は腐って空洞になりながら、実をつける鶯宿梅右と、 半身は骨をむき出しにして梅をならせる鶯宿梅。 左は台風で裂けて、腐れ始めた鶯宿梅ですが、もちろん実も付けますし、 『イナバウァー』 も見事なものです。
12月2日 (火)
梅に寄生した 植物達
今日の選定場所は、梅園の少し北よりの場所。驚いた事に、人に盗まれる被害から身を隠すためか、鶯宿梅のドテッパラに、名前を忘れましたが ”薬草” といわれる植物が寄生して繁茂? していました。 もうどこにも見かけなくなった植物です。 進化 ? でしょうか。 隣の樹には ヤブラン も寄生して実を着けていました。 左は定着して繁茂した姿。 次は梅の樹に付いているところ。 右は梅の根っこの穴に根を差し込んでいるヤブラン。
12月1日 (月)
米松の樹に 赤蜂の巣 ?
梅園の一番奥の、防風林に植えた米松の高い所に、からみついた『かずら』の中のボールのような物は、赤蜂の巣ではないかとのこと。
左の写真は、蜂の巣を見上げる 剪定の特訓中の後継者達、高さがわかるでしょう。 次の写真は正面と、横からの写真ですが、蜂の巣が、カズラの中では、カズラの根を切って枯らす訳にもいかず、、、。
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