Diary 2006. 11
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11月28日 (火)   光陰 矢のごとし

 『光陰 矢のごとし』。本当によく言った言葉で、実感200%?です。 
『やるべき事 連ねてみれば 年足らず 寿命延ばせば 120歳』、やるべき事を抜粋、削除したり、自分の年齢を自覚して、テンポをゆっくりに変えながら、、最善を尽くしながら長生きして、『つじつま』を合わせるしかないと考えました。 太陽光発電システムの支払い完了は、92歳、大丈夫でないと困るのです。 4日ほど休んだおかげで、少し賢くなつた気分ですが?。

 後継者が元気になって、今度は私が参ってしまい、合わせて10日近くキャベツ畑に足を運ばなかっため、又、葉っぱは虫に喰われてアナボコ。2時間くらい夢中で虫取りをして、めまいをおこし残念です。 葉の裏を返してみると、まだ卵があるのです。 今から又卵がかえって、青虫がわいてくる計算ですが、季節はどうなったのでしょうか。 春と秋が同居して、地球の行く先が心配で、死ぬにも死ねない気持ちです。
孫が『社長も若さと老婆心が同居しているよ』と言います。 写真は、小鳥に残しておいた柿と、新たな青虫(蝶)の卵です。 柿は在来の渋柿で、霜が降り出してから甘くなるですが、今年は、11月の初めごろ1回霜が降りただけです。

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11月22日 (水)   太陽光発電システムの 契約

 2日程前からグスグス言うので『風邪は困るから梅肉エキスを飲め』と言ったのに、後継者の俊一郎は無視したようで、18日の夜から発熱。たいした事はないだろうと思い、剪定作業から帰ってみると寝たまま。夜半に見舞ってみたら、病院の薬でグッショリ汗で濡れたまま、高熱で湯気がでているのでびっくり、着替えさせ冷やしても、39度台から下がらず、そのまま21日まで看病したり、剪定の指導をしたり大忙しでしたが、今日やっと熱が下がり、早速延びのびになっていた太陽光発電システムの、契約を済ませました。
異状温暖のため、人参や蕪は11月下旬になってから急に巨大化して、黒っぽい虫は白菜に奥深く喰いこんで全滅させるし、ホウレン草まで喰われています。 
写真左は 巨大化して大根よりも大きくなった人参ですが、味はしっかりと人参らしく、柔らかいです。 ギンナンはすっかり黄金色になって、今にも一風サッと吹けば、黄金の吹雪になりそう。 山茶花も鮮やかに咲き出して、今日はしばしの憩いです。

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11月18日 (土)   久しぶりの まとまった雨

 今日は朝から冷たい雨、暖冬異変のなかで、冷たい雨が懐かしくホットした思いです。 又、子供の頃の季節ですが、11月3日は『明治節』で小学校では式典がありました。 6年生の時、セーラー服が小さくなっていましたが、来春は女学校の制服になるから辛抱と、短くなった袖のセーラー服で式に行き、とても冷たく寒かった事が、忘れられません。
今年の11月3日はまだ夏の作業着で、昼間は20度前後の気温でした。 宇宙の中で一番美しい地球を、人間の限りの無い欲望が、駄目にするのではないかと、本気で心配しています。 又、キャベツの虫等も、今は巨大化して、丸く巻きかけた中に潜り込んでいて、一晩でボロボロに食いちぎっています。 2.3日前まではきれいに巻き始めていたのに、緑の丸い虫のウンチがいっぱい目に付き、キャベツの芯を無理に開いてみたら、あの初夏の『根切り虫』にそっくりの巨大虫が、12匹おりました。もう芯はボロボロです。 どうして一箇所に集まるのか不思議です。 水分不足で、キャベツが弱っていて、抗しきれなかっのでしょうか。 左の写真は3日前の写真で、今日芯は12匹の巨大虫に喰われてボロボロに。 右の写真は、3日前に虫を取ったのですが、ボロボロに喰われていたのに、元気に回復し始めていました。 

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11月17日 (金)   太陽光発電システムの 設置

 南九州の盆地に位置する私の故郷は、20世紀の前半 私が子供の頃の湿田には、1日中溶けない氷が張り、学校から帰ると、下駄履きで滑りに行き、ステ−ン!ステ−ン!転んで、綿入りの半纏をぬらし母にばれて、何時も怒られたものです。 今は凍るどころか湧水も消え、今年は9月中旬の台風後、2ヶ月間に今日でたった2回、すずめの涙にちょっとましな雨しか降らず、畑が乾燥して種蒔きも遅れました。
地球温暖化は、一番つつましく生きてきた島々の人達の生活や、北の凍土に暮らす人達の家を傾かせ、生活を奪っていく。 私自身も考えてばかりではなく、行動をおこさないと、、と、何時も剪定をしながら胸が痛むのです。
 今日夕方、剪定作業から帰るのを待って、知人が太陽光発電システムのセールスマンを同行して、説明してくれました。 もうずっと以前から何回か説明を聞いていますが、私の経済状態では負担が重く、まだ実現していません。 今度の説明では、ずいぶん負担が軽くなっており、私の電力使用量では、まだ負担がかかりますが、私の胸の痛みが軽くなれば、健康上プラスになります。 電力の使用量と設置負担金を、プラス、マイナスに近づけるには、15年割賦支払いになり、私は92歳まで支払いをする、、。『92歳!!』 改めて自分の現在の年齢を確認して、太陽光発電システム資金の事より、自分の残りの人生の計算がクローズアップして、『光陰矢のごとし』女学生時代の国語の先生の口癖を、懐かしく思い出します。
 暖冬異変に関係すると思いますが、今年の白菜には不気味な黒い虫が大発生して、横穴トンネルのように白菜の芯まで喰い散らして、全く駄目で全滅です。 梅園には春4月の花が咲きそろい、工場裏の里山には銀杏や紅葉が色づき、春と秋が一緒になつて、底知れぬ不安を感じます。

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11月10日 (金)   生き残っていた 野草

 今日の剪定で、3haの梅園の端にかかりました。 脚立に上って梅の枝を切り落とし下を見ると、昔懐かしい植物が目に入りました。 瞬間、見間違いかな?、と思いながら降りてみると、間違いなく、絶滅したと思っていた野草でした。 『あんた生き残っていたの!』と、思わずこみ上げてくるものを飲み込んた。
約半世紀前この土地を手に入れた時、まだ昔からの野草の殆どが共生しており、その後、除草剤など農薬は一切使用せず、昔のまんまの生産法を守り、野草との共存を守りながら、梅を植え、みんな一緒に育成してきました。
しかし、何時の頃からか、『のびる』『ゲンノショウコ』『医者殺し(地方名)』『おおばこ』等、薬草と名のつくものがだんだん減ってきたのです。 情報をかき集めてみると、社会は薬草ブーム。乾燥して混ぜ合わせた薬草の袋入りが、あちこちで売られており、『なるほど』と、野草絶滅の危機感から、借り入れまでして3haを鉄柵で囲みましたが駄目でした。 盗掘した跡から見て、明らかに業者でした。
昔、『血圧が高いものだから』医者殺しを少し下さい。『下痢がなかなか良くならないもので』と、ゲンノショウコを。『夜中に咳が止まらなくて』と、オオバコ等、土地の人達がもらいに来られる頃は、私も嬉しくて一仕事した後等話がはずんで、いながらにして土地の情報を、いろいろな形で、面白くおかしく、聞く事が出来て楽しみのひとつでした。 そんな人達は、黙っていても取った後のことを考え、間引きして行ったものです。 しかし、盗掘は根こそぎ 片っ端から取っていくのです。 ノビル等、飲食やか商売人と思われる取り方で、道具を使ってゴッソリ掘り起こして取っていました。
取り尽くされてこのかた、ゲンノショウコ、オオバコ、ノビル等はチラホラ生き残っていましたが、『医者殺し』だけは、どこを探しても残っておらず、自宅付近のを移植したり、細々と絶滅を防いできたのでした。
奥の山際だつたせいで、ほんの少し生き残っていたのが増え始めたのだと思います。 何にも勝る喜びで、嬉しくて、帰りは車の中で鼻唄でした。
左の写真は、生き残っていたゾーンです。 真ん中が地方名の(医者殺し)で、右は山際の梅の樹の下で、はこべの若草と一緒の(医者殺し)。

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11月8日 (水)   私の ラスト剪定

 4日間だけ、毎朝2時間前後キャベツの青虫取りをした後は、先月に引き続き、毎日梅の剪定です。
喜寿を過ぎた肉体には大変こたえて、夕方は、チラチラと思わず時計を見ている自分に気付き、おかしいやら可愛想やら。 でも、剪定の良否が青梅の品質と収穫を左右しますので、梅の生産ではとても大切な作業です。
後継者達に、『何故この枝を落とすのか』『どうしてこの新梢を残すのか』等など、説明しながら落として行くのですが、大変です。 従業員は若いのに見学生みたいに、『はい、はい』と答えながら、下から見上げているだけなのです。
今日は、長い棒を持って、私が下から見上げて『はい!これを落としなさい』『それは先の方を3分の1切り落として残す』と、言った具合に、指示棒で作業しました。
 
 左の写真の梅は、紅梅園で一番の『古老』の梅で、威風堂々とした梅です。 重なってきた枝を切り落としたり、古い枝を更新したりしながら、フッ!と、『若しかして、今回が私のラスト選定かな?』と、考えていました。 もう年ですね。 梅の樹の下は、切り落とした枝で、足の踏み場も無いほど、切り落とします。
真ん中の写真は、この梅の幹のところに残っていた鳥の巣です。 右の写真は、そっとそのまま鳥の巣を草の上に下ろしてみましたが、巣は作りかけの土台?(基礎)だけのようで、素材は全部梅の枯れ枝を折ったものでした。

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