土へのこだわり


朝な朝な一粒づゝの梅漬に百のよわいを保ちけるかな



この歌は、元西本願寺総長でいらっしゃいました、都城摂護寺の今は亡き先代御老院様が、百歳になられました、梅の花見の時にお書きくださいました。
当紅梅園の宝物でございます。
御老院様のおさとしを道しるべとして、これからも"おもいやりの心"を旨として精進してまいりたいと存じます。


土から生まれ、土に還る。

ホクホク、ホクホクと、まるでウォーターベットのよう。
地面に刺しこんだ棒が、軽い力でスーッと地中に、80cmから1m20cmも入っていきます。紅梅園の土はそれぐらい柔らかいのです。自然の摂理に則った食べ物を作りたい。そして皆様に健康になって戴きたい。そんな思いから四十余年前、この地に1500本の梅の苗木を植え、土作りから始めました。
農薬を使わない、有機肥料による耕作。その結果、紅梅園の土には、ミミズや何百億もの微生物が住むようになりました。
土が柔らかいのは、これらの生き物が土を耕し、土をそのものが、生きているからです。山草、堆肥、油粕、自然にある物が肥やしになる。無駄な物は何もない。この大きく育った梅の木も、すべて土や、自然がもたらしてくれた物です。
梅の収穫を迎える初夏、私たちは自然への感謝とともに、農業の原点であるこの言葉を思い返します。
『土から生まれ、土に還る。
この心を大切に、私たちはこれからも、健康を支える美味しい梅を作っていきたいと思います。梅干の色は、シソをたっぷり使っておりますので真っ赤です。又、そのぶんだけ、ビタミンAが多く、標準値の23倍です。〔タルによって多少変動があります。〕

40年を越えた鶯宿梅は、粉ふきのサルノコシカケを蓄え、収穫量は少なくなりましたが、成分分析表でお分かりのように鉄分約10倍をはじめとして、びっくりする内容の濃さです
《写真は発生してまだ若い
  サルノコシカケです。》



紅梅園の梅干
我が家の梅干の特徴は、日本古来からの鶯宿梅が主流で、無農薬・有機肥料で自家栽培した青梅を、天然の塩で漬け、3年間樽の中でじっくりとねかせ、梅と同じように無農薬で栽培した、自家栽培のシソだけで本漬けし、きちんと天日干しした梅干しを販売しております。
日焼け肌だし、皮も薄いとはいえませんが、しっかりした果肉にミネラル・ビタミンがびっしり詰まった、日本古来からの梅干です。分析表をご覧下さい。


向笠千恵子先生は、NHKや講談社・新潮社等多くの御本を通して、徳重紅梅園の商品を全国のお客様にご紹介下さいました。 先生のお蔭様で、昔から伝えられてきた日本人の『食の知恵』を、若い後継者達にバトンタッチ出来ます。
丹精の梅、信念の梅干 向笠千恵子 (むかさ ちえこ) フードジャーナリスト・エッセイスト
                               著書に 「日本の朝ごはん」・「日本人が食べたいほんもの」 他
 徳重文子さんは信念の人。病弱な体質を梅干や梅肉エキスで改善した体験と、梅のすべてが好きでたまらない性分が都城に知られざる梅の黄金郷を作りあげ、そして今梅干つくりは先ず梅の木からと40数年間コツコツと無農薬で育ててきたのである。 
 梅園は霧島山麓の都城市郊外と財部町にある。早春には白梅紅梅が燐と咲く。足元の土は自家製堆肥と油粕、干草、微量ミネラルがタップリ入っているので、地中では有用微生物がうごめき、呼吸している。それで梅園は地面がたわむのである。
 6月ともなれば実がふくらみ、漬け込み時期となる。お尻がぽっと色づいて熟度ののった青梅を一粒ずついとおしむようにして摘み、海水自然塩で漬ける。南国薩摩の太陽で皺が寄るまで干したら、今度は下漬けで取れる梅酢と赤じその葉でじっくりと本漬け。こんな梅干だから、酸味と塩気のあんばいがちょうど良く、リンゴ酸、カルシウム、鉄分、たんぱく質、ミネラルもすこぶる豊富。舌にころがすと、深くあったかい味が広がり、いのちが甦る。
   青梅の 一粒ごとの いのちかな  千恵子

商標登録してある『ロゴマーク』は、紅梅園が商品化したばかりの頃、『社会のため、人のためになる本物』の印』、としてお使い戴きたいと、プレゼントして下さいました。このマークに恥じないよう、商品には責任と誇りを持っております。
悔しさ」から生まれた梅の紋章 森 孝之(もりたかゆき)アイトワ主催(京都・嵯峨野在住)
          エコロジスト・大垣女子短期大学前学長 著書に「このままでいいのですか・「『想い』を売る会社」他
 徳重文子さんと知り合ってからもう17年になる。今から10年前のことであった。彼女の人となりや梅との関わり方を知り、私は悔しい思いをしている。
 どうして私は、もっと早く紅梅園の商品を知り得なかったのか。彼女はなぜ、もっと多くの人に知ってもらえる工夫をしなかつたのか、と。又、当時の私はいいかげんな品定めをしていた。
それまでは、梅干まで見かけや値段で比べ、農薬や添加物のことや、孫の幸せや健康をいとおしむ祖母の気配りなどには気も留めていなかつた。
 こうした悔しい思いを晴らすために、私は目印になる紋章(マーク)を創ることを思いつき、創って、彼女に贈った。このありふれていそうで実は特色を盛り込んだ紋章が商標登録され、その後彼女が保証する製品の目印としていかされている。 嬉しい。

徳重紅梅園のお師匠、生産指導は、熊本市在住の 中嶋 常允先生です。
中嶋 常允 先生 (なかしまとどむ) 理学博士、NPO法人日本総合医学会理事長
                                       著書に 「土は生きている」・「土は命」 他
 戦後、私(徳重文子)は、命を養う農業が儲かる農業に変わっていくなか、梅を無農薬で生産し
昔から日本に伝えられてきた無添加を守り、減塩の工夫を重ねながら梅干を加工していました。
 しかし、梅を無農薬で生産するのに自分の勘だけがたよりで、手探りの苦しい経営だつた平成の初め、東京池袋の西武百貨店『食の幸』に梅干を出荷していた関係で、長谷部寿雄部長様を介して、熊本の中嶋常允先生とのご縁をいただきました。 
 藁をも掴むおもいで先生のご指導を仰いだところ、青天の霹靂で、土の中のことが手に取るように解りました。 又、先生の実践を踏まえた有機栽培のご指導は、試行錯誤、前の見えない毎日だった私にとっては、まさしく神の助けとも思われ、以来、先生のご指導に従い、自然の摂理に基づいた生産法で、現在の製品が出来ております。

 身に余る先生方のご支援を戴き、私達は、人の命を守る日本の食文化を正しく伝承し、社会に貢献し、先生方のご支援におこたえしてまいります。


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